【 新型コロナウイルス 感染 】役に立った常備品(市販薬とサプリメント)を薬剤師が紹介!

一般の方向け

このタイトルで記事を書いて良いものかと初めは躊躇(ためら)いましたが、実際に自分が 新型コロナウイルス に感染してみて、症状とその辛さ、コロナを意識し常備しておいて良かったものを、ほぼ個人の感想ですが、参考になればと思い体験記として残します。

※免責事項:実際にどの薬を使用したら良いかなどはかかりつけの医師や薬剤師、お近くの薬剤師または登録販売者にご相談ください。この記事で出ている成分・医薬品その他市販品についても個人によって使い分けや使い時が重要となります。予めご了承ください。

新型コロナウイルス (オミクロン株)感染症

主な症状

現在(R4年8月)はオミクロン変異株(BA.5)が国内で流行しているようですが、フランス公衆衛生局の発表資料によると主な症状は倦怠感(75.7%)、咳(58.3%)、発熱(58.3%)、頭痛(52.1%)、筋肉痛(41.0%)、鼻水(50.7%)、喉の痛み(39.6%)、味覚障害(17.0%)、吐き気(18.4%)、下痢(15.3%)となっていたようです。

軽症者(自宅療養者)にできること

自宅療養者にできることは重症化しないことを祈りながら、文字通り自宅で安静にしていることです。
重症化のサイン(「緊急性の高い症状」千葉県HP)は見逃さないようにしなければなりませんが、それ以外でできるのは「普通の風邪」と同様、生活に支障が出てしまうレベルの症状を部分的に抑え、水分・栄養補給(食事)や睡眠の確保、同居人がいる場合には家庭内感染を防ぐことのみです。

僕は幸いにもワクチン3回接種済みで、症状もいわゆる“軽症“でしたが、それでも普段の風邪と比べてみればなかなか厄介だったと感じます。

新型コロナウイルス 感染症に役立つ市販品

新型コロナウイルス 感染時の常備品の重要性と種類

コロナ感染を想定し常備品を用意することの重要性は何をおいても以下の理由です。
「陽性判定された瞬間に外出禁止、濃厚接触者も外出禁止(医療従事者などの例外はある)」
「外出禁止になってからネットで注文してもタイムラグが生じる」

症状は発症してからも刻々と変化し、それに対応するためには陽性反応が出てからでは遅いのです。

僕がコロナを意識して集めていた市販品は、オミクロン株の症状もできるだけカバーしやすいように、かつ免疫や気を補えるようなもの、エビデンスのある組み合わせなど様々です。
全てを揃えるとコストの問題もあり難しいので、自分が風邪にかかった時に出やすい症状も意識して揃えておくのが良いかもしれません。

新型コロナウイルス 感染症での市販品の使い方(持論)

これは薬剤師だからというより持論なのですが、市販品はエビデンスのないものも含めれば可能性は無限に広がります。ただ、それではインチキになる可能性もあるので、できるだけ理論的に推奨できるであろう範囲まで絞って、正規の使い方を逸脱しない範囲で使用するのがカギと考えます。
僕の個人的な考えに沿えば、コロナ感染症に明確なエビデンスがなくとも『使えそうなら使ってみる』(もちろんリスク・ベネフィットは考えて)もアリだと考えますが、ここはエビデンス重視の方々では選択肢は絞られると思います。しかしそれもそれでアリです。
使う物・方法は、ルールを逸脱しなければ個々の価値観に概ね委ねられると言えますし、新型コロナ自体がまだまだ変異株の特徴含めて未知の部分がある以上、エビデンスにのみ頼るのも難しいはずです。

常備していた市販品(成分名、効能・効果、使用可能年齢)

※僕が使用していた商品の情報を基本にしています。メーカー、剤形、規格により異なる場合があるので、お近くの薬剤師または登録販売者へ必ずご確認ください。

成分名
(商品名/よみがな)
効能・効果(市販の添付文書より抜粋)使用可能年齢
フェキソフェナジン花粉やハウスダスト等のアレルギー症状:
くしゃみ、鼻水、鼻詰まり
小児7歳〜
(ジュニア用)
アセトアミノフェン⑴頭痛、咽頭痛、関節痛、筋肉痛など
⑵悪寒、発熱時の解熱
1歳〜
(剤形・規格による)
ロキソプロフェン同上(アセトアミノフェンと同じ)15歳〜
カルボシステイン+ブロムへキシン
(合剤)
たん、たんのからむ咳8歳〜
龍角散ダイレクト®︎
(顆粒タイプピーチ味)
たん、せき、のどの炎症による声がれ・
のどのあれ・不快感
3歳〜
アズレンのどスプレーのどの炎症による痛み、はれ、あれ、
不快感、声がれ、口内炎
年齢制限ない場合が多い
(1歳〜のものも)
整腸剤整腸、腹部膨満、便秘、軟便、
消化不良など
5歳〜
ビタミンB群、D、E
(DHCサプリメント)
※サプリメントのため省略18歳〜(?)
ビタミンC
(第3類医薬品)
症状の緩和:しみ、そばかすなど
出血予防:歯茎、鼻
補給:肉体疲労、病中病後の体力低下など
7歳〜
(規格・剤形・メーカーによる)
葛根湯
(かっこんとう)
体力中等度以上で次の諸症状:
感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、頭痛、肩こり、筋肉痛など
1歳〜
(やむを得ない場合3ヶ月〜)
小青竜湯
(しょうせいりゅうとう)
体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症状:
気管支炎、気管支喘息、鼻炎、感冒など
同上
銀翹散
(ぎんぎょうさん)
かぜによるのどの痛み・口(のど)の渇き・せき・頭痛5歳〜
麻杏甘石湯
(まきょうかんせきとう)
体力中程度以上で、せき、時にのどが渇くものの次の諸症状:
せき、気管支ぜんそく、気管支炎、感冒など
1歳〜
(やむを得ない場合3ヶ月〜)
小柴胡湯加桔梗石膏
(※薬局製剤のもの)
(しょうさいことうかききょうせっこう)
薬局製剤で気軽に市販で購入できるものではないため割愛同左
麦門冬湯
(ばくもんどうとう)
体力中等度以下で、たんが切れにくく、時に強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症状:
からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しがわれ声
5歳〜
補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)
体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症状:
虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、感冒など
2歳〜
人参養栄湯
(にんじんようえいとう)
体力虚弱なものの次の諸症状:
病後・術後などの体力低下、疲労倦怠、食欲不振、手足の冷えなど
2歳〜

どの商品も、使用年齢に関してはメーカーにより異なる場合も多いです。
購入前にはしっかり資格者に相談してから買うようにしてください。

特に漢方薬は使い分けだけでなく「使い時」、つまり使うタイミングも重要です。例えば発症初期の段階で使用しなければならないものの場合、コロナ陽性が判明した後で外出禁止となりネット注文しても、届く頃には「使い時」を逃している可能性もあります。

そのような意味でも、その時流行しているコロナはどんな症状が多いのか、自分が普段かぜをひく時に出やすい症状、体力や気力の状態なども分析しておき、信頼できる薬剤師や登録販売者に予め相談しておくことをオススメします。

自分が 新型コロナウイルス 感染症で実際に使用したもの

僕が普段かぜをひいた時は、のどの痛み、くしゃみ・鼻水が出やすいことはわかっていて、今回のコロナものどの痛みが出やすいことはサーチ済みでした。そのため、のどの痛みに重点をおいたラインナップを意識して、後は発熱時の解熱剤(これは鎮痛作用も持つので都合が良い)、咳や痰といった症状への対処も追加でできるようにしていました。
またビタミン剤や整腸剤などで、栄養・機能面からのサポートもできるように(ビタミンDのサプリメントでは重症化防止も言われているため)+αも期待して揃えていました。

実際に使用したのは以下のものです。

  • ロキソプロフェン
  • カルボシステインとブロムへキシンの合剤
  • 龍角散ダイレクト®︎
  • アズレンのどスプレー
  • 整腸剤
  • ビタミンB群、D、E(サプリメント)
  • ビタミンC(医薬品)
  • 銀翹散
  • 麦門冬湯
  • 補中益気湯
  • 人参養栄湯

一度でも使ったものは入れました。
当初の予想通り、のどの痛みはしつこく辛かったので揃えておいて正解でした、、。

他にもハチミツを使うなど食品にも気を遣って生活してましたが、医薬品やサプリメントに関してはこのようなラインナップとなっています。

医薬品とサプリメントは何が違うの?と疑問に思う方はコチラも。

発症2日目にはだいたいの症状は消えてきていて(そもそも自然治癒の可能性もあるが)、あまり長い時間苦しまずに済んだかなと思います。

最後に

ワクチンを3回接種していたおかげでそもそも軽症で済んだ可能性がありますが、ただの風邪として考えてもなかなか厄介でした。症状が消えて数日経ってから、忘れた頃にぶり返し出てくることもありました。コロナ禍に入る前にひいた風邪でそうなることはなかったし、やはり感染力の強さも身をもって痛感しました。
(ちなみにR4. 8/6現在、本人はまだ自宅療養中(6日目)です。目立った症状はほぼ何もなくなり落ち着いています。)

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